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| 〜アニメーションゲームを作り続けます Erogos編 〜 |
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今回のブランド訪問は2005年5月27日に『らぶフェチ -Love Fetish- 〜らぶ編〜』をリリースするErogosさんにお邪魔しました。
高コストで時間もかかり割が合わないということで、いまや絶滅寸前のアニメーションゲームというジャンルにあえて拘ったブランドさんなのだ。
連作モノで低価格、毎月発売という製作体制でアニメーションゲームを作り上げたその発想がとても面白かったですよね。
うむ、貴重なアニメーションゲームブランドとして今後も頑張って欲しいNE。それじゃいくYO!
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| お話を訊いたスタッフ |
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| 代表・プログラマー:星野 |
| ゆい工房の代表にして、PC98(MS-DOS)時代からアニメーションのあるゲームを作るプログラマー。快適な動作を目指してアセンブラを使うこともあるとか。 |
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―― ブランドを立ち上げたきっかけについて教えてください

星野さん(以下、星):私自身、昔からアニメゲームを遊ぶのも作るのも好きなんです。プログラマーなのもあって、DOSゲームの時代からアニメするゲームを下請けで作っていました。その後、一時期コンシューマをやっていたんですが、そこでゲームのOPムービーを作っていたアニメーション製作会社と知り合い、またアニメゲームを作りたいと思って「ゆい工房」を立ち上げました。その後で「Erogos」ブランドを立ち上げたんです。あと、『らぶフェチ』シリーズの企画を思いついたときにブランドを立ち上げるしかないというのもありましたね。
―― ブランド名の由来について教えてください

星 : もともとブランドとしてエロに特化したい、というのがありました。けれども名前にそのまま入れるのも芸が無いと思って、語感のいい「ゴス」を付けてErogosとしました。
―― 『らぶフェチ』第一期の制作のきっかけは?

星:普通のエロゲーは手間と時間かけて8,800円のものを作っているわけですけれど、アダルトもののセルビデオは安いですよね。あれだけ安ければ、昔だったらレンタルしていたものでも買ってしまうと思いますし。そこで、エロゲーでもそんな感じの手軽なものを作りたいと思ったのがきっかけです。
―― 『らぶフェチ』というタイトルをつけた理由は?

星:『らぶフェチ』はもともとフェチゲームなんですが、「フェチ〜」とつけてしまうと少し直接的すぎる感じがすると思って、少し柔らかくする為に「らぶ」をつけました。だから本当は「らぶ」は「フェチ」にかかるんですけれど、ユーザーさんには純愛の「らぶ」じゃないかと誤解されちゃったところがありましたね。らぶらぶを期待した一部のユーザさんに「純愛がないじゃないか! 」と言われてしまいました(笑)。
―― たしかに今まで発売された巻に純愛は無いですよね

星 : 主人公は女性を恋愛対象として見ているわけではなくて、あくまでも「フェチ」なんです。だからゲーム中にわざとキスシーンは入れていないんですよ。
―― それぞれフェチに特化するという形をとったのは何故でしょうか

星 : 先ほどアダルトビデオのように安いものと言いましたが、どうしてもゲームはある程度、制作費がかかってしまいます。そこで、まず連作にしてコストを分散しようと思いました。ただし、続編という形にしてしまうと、巻が進むごとにどんどん買ってくれるユーザーさんが少なくなってしまうんですよね。1巻、2巻をプレイしていないユーザーさんは当然3巻を買ってくれない訳ですから。
そこでストーリー物よりも、足や手、口といったフェチなスポットに焦点を当てて作っていこうと思いました。
―― 第1巻には初回特典として、DVD-BOXが付きました

星 : そうですね、アニメーションのDVDを意識しています。採算度外視で2,800円にして、さらに全巻収納できるBOXもつけました。かなり高くついたので制作費を考えると赤字なんですが、とにかくBOXを売ろうと思っていましたね。だって箱があると全巻そろえたくなるじゃないですか(笑)。第1巻のときは新ブランドなので、とにかく知名度を上げたかったんです。
―― 発売を毎月1本としたのはどうしてでしょうか

星 : 時間があくとショップさんが前作を置いてくれなかったりしますが、1ヶ月だと一緒に過去作も紹介してくれるので、新作と前作が一緒にも売れるんです。結果的に置いておけば売れるタイトルとしてショップの定番商品になってくれたようで、1年以上経った作品も毎月コンスタントに売れています。
―― 毎月のリリースだったわけですが、発売日が延びませんでしたよね

星 : 1回だけプレスミスで延びてしまいましたが、なんとか発売日を守ることができました。実績の無い新ブランドで、ただでさえ延期するイメージがあるアニメーションを使ったゲームということもあり、最初の頃はなかなか発売日を信用してもらえませんでした。けれども第一期シリーズで守ることができたので、第二期シリーズではその辺がスムーズにいって良かったと思います。
―― 第一期で1番売れたのはどの巻でしょうか

星 : フェラ編が1番売れましたね。2番目は手コキ、3番目は三者面談です。
―― リリースする順番はどのように決めたのでしょうか

星 : タイトルを並べたときに、『覗き/オナニー編』 、 『脚フェチ/足コキ編』は、ユーザーさんに対して少しアピールが弱いのではと思いました。そこでまず最初にインパクトの有る『手コキ編』 、五巻に一番人気のありそうな 『フェラチオ編』 を配置して、最後に全キャラ総登場という意味でお得感がある『三者面談』 を持ってきました。
―― 各巻ごとに登場キャラクターが違いますよね

星 : いきなり全キャラを出すのではなく、基本的に毎回1キャラずつ差し換えています。前回登場したキャラと、新キャラの二人を登場させることで、前の巻を買ってくれたユーザーさんが飽きないようにしました。
―― フェチシーンがメインで、本番にいたるストーリーが少ないのも面白いと思います

星 : 一応、各巻ごとに分岐によっては初えっちのシーンがありますが、もともとこのゲームは本番、キスなしでフェチだけの作品になる予定だったんです。
例えば手コキのシーンを絵で表現すると、何十シーンも作るのは大変です。けれども、アニメーションがあれば手の動きや速さを変化させることである程度は表現できるんですよ。そういった意味でもフェチゲームはアニメーションと相性が良いんです。
そんなわけで、本番無しで制作は進んでいたのですが、スタッフ外から色々と心配されまして…。やはりあったほうがいいのではないかという意見もあり、急遽入れることになりました。ただ、正史的には第一期の6巻全てが終わっても主人公は童貞、ヒロイン達は処女のままです(笑)。
―― 第一期の製作中、苦労したところを教えてください

星 : とにかく毎月のマスターアップがきつかったです。やっとマスターアップしたと思ったら数週間後に次のマスターアップ日が迫っているという…(笑)。 息がつけなくて本当につらかったですね。
それから、ゲームは最初から最後まで皆でまとまって作ることが多いと思いますが、アニメーションは分業化が進んでいるんです。アニメーションゲームというのは両方の要素があるので、そういった部分の調整が大変ですね。
あと、スタッフは基本的にテレビなどのアニメーションをメインでやっている人達にお願いしているので、その合間の時間に作業をするという形になってしまい、集めるのが大変でした。
―― どのように製作されているんでしょうか

星 : もともとうちは少人数なので、企画やプロットをきっちり作って、コア部分以外はほとんど外部で、という方法を使っています。今は社員が4人いますけど、第一期の時は全て3人でやっていましたね。
製作は基本的に最初にシナリオを全部あげてしまい、第一期なら6巻分の音声を全部まとめて録った後、ひたすらアニメを作っています。アニメーション部分を含めると製作に関わっている人は数十人いるんじゃないかと思います。

―― 製作スタッフについて教えてください

星 : キャラクターデザインの彩珠子(さいたまこ)はアニメ畑の人なのですが、キャラクターデザインの時、普通のアニメ用に簡略化されたキャラクターではなく、ある程度書き込んだものにして欲しいと頼みました。そのお陰で緻密なキャラが出来上がったのですが、アニメ制作では大変でした。
それから音楽担当の神居史原は、特に暗め、というか落着いた曲が得意な人なんですね。ですからゲームの雰囲気によく合っていると思いますよ。
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| Erogos 社内を激写!その1 |
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スタッフの机にはライトボックスが標準装備されていた。なんだかゲーム製作会社というよりはアニメスタジオという雰囲気。
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机の横には登場キャラクターの一覧が張られていた。
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―― 『らぶフェチ』のウリであるアニメーションについて、苦労した点を教えてください

星 : PCは解像度が高く、アニメーションのクオリティの差がかなり目立ちます。ですからどうやってクオリティを上げるか苦労しています。動画と仕上げは国内でやったほうがクオリティが高いのですが、今のアニメ制作現場はほとんど中国や韓国に投げているので、日本にはほとんどできる人がいないんです。国内でできるところを探してお願いしていますが、なかなか厳しいですね。
それからアニメで一番きついのは、やはり止め絵と比べられてしまうところでしょうか。ユーザーさんの気持ちはわかるんですけど、数日かけて書いた1枚絵にはどうしたってかなわないです(笑)。雑誌などに載せる時も止め絵になってしまうのでつらい部分がありますね。
―― システム面もかなり快適だと思いました

星 : もともと自分がPC98時代からプログラムを組んでいたこともあるので、下位マシンでも動くように調整しています。最初の頃はi486マシンでも一応動くようにチェックしていました。あと、要望が多かったので既読スキップを前回つけました。次はバックログを実装しようと思っています。
―― 会話シーンでの演出が凝っていますよね

星 : 被写界深度ですね。画面上で奥はボケて、手前ははっきり見えるように演出して遠近感を出しました。それからキャラ同士が話しているときも、主人公を見て喋っているのは不自然かと思って、後姿や横を向いた立ち絵なんかが用意されています。本当は立ち絵もアニメーションしたかったのですが、時間的に厳しくて断念しました。
―― 1回クリアした後の”裸モード”も面白いですね

星 : あれを入れたのはマスターアップ当日です(笑)。元ネタはアダルトDVDなんですが、制服モードと裸モードを切り替えて同じ場面を見ることができるっていうのがあったんですよ。それがすごくシュールで面白かったので。まさしくこれぞフェチだと思いましたね。
―― 一期が終わった後、雑誌で毎月、特別版を公開していました

星 : あれは、発売月にキャラ紹介を兼ねて一般公開する予定のものだったんです。収録も済ませていたのですが製作が間に合わなくて。
結局、第一期が終わってから作って雑誌掲載版として公開していったんですが、1月1本で全部で6本ですから、また半年間、毎月マスターアップが続きました(笑)。けれどもそのまま第二期につなげていくことができたので、かえって良かったと思いますね。
―― 『三者面談』 が終わった時点で第二期は決まっていたんでしょうか

星 : その時点では、やるとしても何か他のタイトルを一本挟もうと思っていました。雑誌掲載版の反響で少し盛り上がってきたのと、アンケートの要望などを見て、この勢いでやってみようと思って決めました。
―― 第ニ期のコンセプトは、どんなところにあるんでしょうか

星 : 前作のアンケートで要望の多かった部分をもとにして作りました。フェチばかりやってきたのでそれ以外のものも見たいというのもありましたね。例えば、先生にもっといたぶられたいとか、もっと調教したいとか…。
そんな要望を組み入れてサド編、マゾ編と出していったんですが、今回は方向性が少し特殊なのもあり、ユーザー層が完全に分かれてしまいましたね。
―― 第ニ期を作るに当たって気をつけた点は?

星 : 今回は本番シーンを増やしましたね。良くも悪くも普通のゲームっぽくなっているところがあります。それから、第一期の人気キャラクターの上位3人を使っていこうというのもありました。
―― 連作だった第一期と違い、第ニ期はパラレルなお話ですが

星 : 第ニ期のサド編、マゾ編は、第一期の6巻の後の話になんですが、連作だと前の巻で調教したのに次の巻ではいきなり主人公がマゾかよ! みたいなことになっちゃうんで(笑)。そんなわけでパラレルな展開になっています。
ただ、らぶ編だけは特殊で完全に別のお話になります。やっぱり肉体関係がありで、らぶらぶってのもやりにくいんで…。
―― 最新作 『らぶ編』の見所はどこでしょうか

星 : 「あゆむ」という悪意なく周りを引っ掻き回すキャラクターがメインにきていているんですが、彼女が巻き起こすドタバタは見所ですね。
それから 『らぶ編』は、純愛がないという意見に対して、じゃあらぶらぶしてやろうと思って作りました。ですから意図的に無くしていたキスシーンが全開になっています。あとは布団の中で一緒にもぞもぞしながらいちゃいちゃするシーンとか…。
―― えっちですね(笑)

星 : ええ、えっちです(笑)。でも、ここまでやるともう後が無いなぁと思いますね。結局、『らぶフェチ』は、主人公と女の子達のすれ違いのお話だったんです。主人公には恋愛感情は無いんだけれども、女の子達は主人公が好き、みたいな。これでらぶらぶになってしまったらもう大団円ですよね。そういう意味で区切りがついていいんじゃないかと思います。
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| Erogos社内を激写! その2 |
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社内にはアニメーション部分の原画が大量に積まれていた。置き場予定が大変なんだとか。
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動画を扱う性質上、ストレージの容量がどんどん増えていってしまうんだとか。
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―― アニメーションは第一期に比べ変わっていますか?

星 : 第ニ期の1巻、2巻に比べてシーン数、カット数ともに増えていますね。カット数で言えば多分1.5倍ぐらいあるんじゃないかな。本当はもっとボリュームを増やしたかったんですけど、やっぱり価格の縛りもあるので涙を飲んだ部分もありますね。
―― かなり気合が入っているということでしょうか

星 : アニメーションの場合は増やそうとすれば幾らでも増やせるんですけれども、価格や制作期間という縛りの中では精一杯やったと思います。自信を持ってお奨めできますよ。
―― 次回作についてお聞かせください

星 : まだ終わったばかりで次回作については全く決まっていないんですが、少なくとも『らぶフェチ』のキャラクターが再登場することは無いと思います。違うキャラで、アニメーションを使ったゲームになると思います。年末ぐらいになにか出せればいいかなぁ。
―― 価格や発売スタイルも『らぶフェチ』と同じような感じになるんでしょうか

星 : そうですね。8,800円にしてボリュームを増やして欲しいって言う要望もあるんですが、カット数などを考えるとちょっと厳しいでしょうか。例えば普通のゲームで、CGが100枚前後だとして、それに対して全てアニメーションをつけたとすると、1カット40枚だとしても4000枚ですよね。けれども今のウチの作品だと1巻で大体2,000枚、1カット平気で50枚超えてたりもしますから、そんなものじゃすまないでしょうし。
―― 今後、凌辱系の作品をだそうとは考えていないのでしょうか

星 : 今後は未定ですが、作らないということは無いですね。逆に萌え系が苦手かな、という意識があるので、今回の『らぶ編』でどんな反応をされるかが怖くもあり、楽しみでもあります。これで反応がよかったら自信を持って萌え系をやってみようかな(笑)。
―― 最後に一言お願いします

星 : アニメゲームを作るメーカーさんが本当に少なくなってしまいましたけれど、アニメゲームが好きなのでこれからも作り続けていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
―― ありがとうございました
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| Erogos 最新作 |
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『らぶフェチ -Love Fetish- 〜らぶ編〜』 (2005年5月27日発売)
「責任取ってくださいね」 …公志はなぜか追い詰められていた。平凡な日常を過ごし、そのまま進級した主人公だったが、新しいクラスに向かう途中で幼馴染みの女の子たちの目の前で惨めに転んでしまう。とっさに手を伸ばして掴んだものはなんと…!? 発生した大惨事の結果、笑顔で結婚を迫られてしまう公志。それを知って対抗心を燃やしたふたりからは逆に軽率な行動を非難されてしまう。一転してにぎやかになってしまった学園生活に困惑するばかりの公志だが…。
■ 作品情報
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 Erogosオフィシャルサイト
(C) Erogos
2005/05/26公開
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