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〜 「新横浜ありなinアキハバラ」の制作秘話 〜 |
―― 「新横浜ありなinアキハバラ」と、それをおまけにつけた展示カタログ制作について教えてください
展示予算からカタログ制作費を捻出すると負担が大きいため、最初から商業出版できるようなカタログを作りたいという考えはありました。一方、展示計画を進める中で、大嶋優木さんにワンフェスの「ワンダちゃんのボトルキャップフィギュア」のようなものを作ってもらい、ビエンナーレ会場で配ったりするとおもしろいんじゃないか、という提案があったんです。そのアイデアとカタログの商業出版化のアイデアが重なって、フィギュアつきカタログを考えよう、ということになりました。
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展示カタログは幻冬舎から1,260円で発売中。「わたおに」でブレークした大嶋優木氏が原型を担当するフィギュアが同梱されており、ネット書店では発売直後に売り切れた。店頭在庫のある書店もあるので未入手の人は探してみよう。
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付属フィギュア「新横浜ありなinアキハバラ」の構図を意識してみました(笑)
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「新横浜ありな」のデザインは大嶋氏の創案で、女の子が渋谷の街をまたいでいくCM注1にインスパイアされたものだそうです。ただ、時間的な問題でボトルキャップフィギュアくらいのスケールのものしか間に合わないんじゃないかという心配がありました。でも、リカヴィネや「わたおに注2」くらいのヴィネットにしたいと相談して、海洋堂さんもご同意下さり、なんとかつくって頂いたのがこの「新横浜ありな」です。
(注1:後藤真希が出演したデオドラント剤「Ban」のCM、注2:週刊わたしのおにいちゃん)
―― 他のフィギュアと比べパーツ数が多く、良くできていますね
塗装工程数が通常の同サイズのフィギュアと比べて7〜10倍という、とんでもなく製造に手間のかかるフィギュアで、海洋堂さんも中国工場とのやりとりでずいぶんと苦心されたそうです。
―― カタログのカバーにモザイクをかけているのは、なぜですか
これは装丁を担当されたよつばスタジオさんの、あくまでデザイン上の意図によるもので、規制によるものではありません。パッケージに写真を大きくあしらうと、フィギュア単体の商品のように見えかねないので、よりグラフィカルにする意図もあったのではないでしょうか。
―― コミケの展示についてはどのように決まったのでしょうか
秋葉原に関する展示は、必然的に男性おたくの分野に偏ることになるので、コミケの展示は、どちらかというと女性のおたくに振ったバランスにしたいと考えていました。実際、コミケの展示の上のポスターはボーイズ系のものを中心に吊るしています。
ただ、女性の方が個々の好みがシャープに細分化されているため、大嶋さんにフィギュアをつくって頂くことに相当するような、ある作家を一人立ててその方に象徴して頂くということが非常に難しい。そこでコミックマーケット準備会さんには、コミケの会場レイアウトに従ってサークルカットを並べた、全体の見取り図のような巨大な模型をつくって頂きました。
サークルスペースを実物大で再現するというアイデアもあったのですが、展示室に入る程度の部分再現をやってもみすぼらしいものにしかならないんです。50万人の参加者全員をヴェネチアに動員するのでなければ(笑)。コミックマーケットは、そのホンの一部を切り取って見せても、全然伝わらないんです。だから、サークルカットをザーッと平面図上に並べて、その空間的な構造を抽出して見せるというのが、建築展としては一番有効かな、ということだったんですね。
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2004/10/26 公開
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